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AB BOYによる『韻が織り成す召喚魔法 -バスタ・リリッカーズ-』ネタバレ感想

さて、前回の日記で『韻が織り成す召喚魔法 -バスタ・リリッカーズ-』をボロクソにぶっ叩いた訳ですが、

あれから「本編を読まずして批判するのも気持ち良くないなー」と思い、買ってきました。

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<あらすじ>
校則の守護神と呼ばれるカタブツ生徒会長・音川真一の前に現れた、クソ迷惑な美少女悪魔・マミラダ。彼女と無理矢理契約を結ばされてしまった真一は、とある能力を手に入れた。それは―。「サタニックマイク!相手を強制的にラップバトルに引きずり込んで、敗者を支配する魔法だよ。よーよー!」そして始まるマイクバトルは、命を賭けた真剣バトル。心の内に秘めた暗黒面を吐き出す真一のフリースタイルラップは、強力な“召喚魔法”を生み出し、学院の不良たちに襲いかかる!生徒会長と迷惑悪魔の織り成すマジカル召喚MCバトル、、開演ちぇけらっ!!第20回電撃小説大賞・金賞受賞作!



ここからは大いにネタバレを含む感想となりますので、続きを読みたい方は「続きを読む」をクリックしてください↓





まず読んだ感想ですが、話としてはそれなりによく出来ていたんじゃないかなーと思います。

電撃文庫の金賞受賞作なので当たり前と言えば当たり前なのですが、最初から叩く気満々で読み始めたので、ちょっと肩すかしを食らいました。

かと言って面白かったかと聞かれれば…うーむ。

普段小説を読まないうえこんな駄文を書いている俺が言うのもなんですが、文章力は可もなく不可もなくと言った感じでした。

話の内容も、『堅物な主人公がとんでもヒロインに振り回され、これまたとんでも部活動に付き合わされるうちに交流を深めお互いを理解する』という、まぁよくある話だよねーという感じです。

そんな手垢の塗れた話で他のラノベとどう差別化を図るかと言ったら、文章力・プラスアルファの要素・魅力的なキャラクターになってくる訳です。(何か専門学校の講師みたいな事書いてますが、ただの素人の戯言です。)

文章力は、上にも書いたように可もなく不可もなくです。



そして、プラスアルファの要素。この作品で言うところのHIPHOPです。

では、この作品ではHIPHOPがどう描かれているかについてツッコんでいきましょう。

まず本作のヒロインであるマミラダちゃん。

HIPHOPが好きでいつもHIPHOPを聴いているという彼女ですが、日常会話に「よーよー!」「チェケラー」という言葉を使います。

また、ヒップホップ研究部の部員達も同じ様に会話の節々にそのような言葉を混ぜてきます。

正直こんな事に対してツッコムのも恥ずかしいのですが、HIPHOPが好きでも日常的にそんな言葉を使う人はいません。

少なくとも俺が会って来たHIPHOP好きの中にそのような言葉を使う人は見たことがありません。

しかしTVやメディアにおいてこのような認識をされているのは今になって始まった事ではありません。

「ヨー」やら「チェケラッチョ」やらB BOYでもないオタクが「ディス」という言葉を使う昨今、もはやHIPHOP好きにとって慣れっこなのです。

普段ならこんな事にツッコミを入れようものなら「いまさらこんな事にいちいち目くじらを立てる煽り耐性の無い痛い人」扱いでしょう。

また、作中では"常にスクープ写真を追い求める新聞部の生徒"が「フラッシュシュ」と言ったりします。

どうやらこの著者は、キャラクターの個性を強調するためにこのようなセリフで明確なキャラ付けをする傾向があるようです。

ならばもうこのことについてツッコムのはやめましょう。そういうもんなんだと納得するしかありません。


次にヒップホップ研究部の描かれ方について見てみましょう。

作中の冒頭で部員達は主人公にディスを含んだラップを仕掛けた後に「プチョヘンザー、プチョヘンザー!」と言いながら主人公の周囲をグルグルと飛び跳ねます。

この時点でもう嫌な臭いがぷんぷんしてきました。

さらに読み進めていくと、HIPHOP研究部の部室棟についてこのように書かれていました。


「コンクリートの壁には、いたるところにスプレーで描いたグラフィティアートが施されている。『アート』とは言っても、別段、芸術性は感じられない。太陽やひまわりといった小学生が描くような稚拙な絵ばかりであった。」

「滑稽なのは『FACK YOU』という落書き。スペルが間違っている。それを見ただけで、ヒップホップ研究部の知能をうかがい知ることができた。」



他の描写を読んでも、HIPHOP研究部の部員達はひたすら知能が低いバカとして位置付けられていました。

あくまでHIPHOP研究部に所属する生徒がバカなだけで、作中に登場しないHIPHOP好き達はまともなのかもしれません。

しかし名前だけ登場するMCゴッドスパークという人物に関しても

「人様に迷惑を考えずに、道行く人々とラップバトルに明け暮れる」

と書かれているので、何とも言えなくなります。

HIPHOP好きはバカばっかという大衆の認識に則ってそう書いたのか、作者自身がそう思って書いたのかは分かりません。

しかし、この作品の中では"HIPHOPを好んでる人たちは限りなくバカばっか"という風に描かれていました。

そして話の中盤あたりで"最初は敵対していた主人公とHIPHOP研究部が交流を深め仲間になった後、主人公が街で不良に絡まれた所をHIPHOP研究部が助ける"という描写があります。

序盤DQN丸出しだったHIPHOP研究部も触れ合ってみるとじつは仲間思いな良い奴らだったと描いているのですが、

それもうまんまリンカーンに出てきた練マザファッカーだよね。



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次にラップの文章について見てみましょう。

この小説はキャラクター達がラップでバトルをし合う描写が売りな訳ですが、そのラップの文章もちゃんとリリックとして記載されています。

そして肝心なライムですが、なかなか巧いこと踏めているんですよ。

そこそこ長文で踏んでいる箇所もあり、ネットライムでもやっていける程のスキルはあると思いました。

キャラクターに合わせて言葉選びを変えたり、リリックも話の内容に沿って書かれているのも面白い。

ただ、この著者は小節数という概念に重きを置いていないのか、微妙な小節数で終わったりするんですよね。

俺なんかは脳内でブレイクビーツを鳴らしながらそのビーツに言葉を当てはめて読むのですが、中途半端なところでリリックが終わってとても読みにくいと感じてしまいました。

また、ラップの醍醐味と言えばライミング・フローですが、当然のことながらそれを小説で表現する事はできません。

キャラクター達が小説に書かれているリリックをどうライミング・フローしているのかは読み手に想像してもらうしかないのです。

なので、読み手にスムーズにライミング・フローを想像させるのには、無理のない文字数、小節数、韻の配置を意識しなければいけないのですが、そこがあと一歩出来ていなかったのがおしかったです。


最後にキャラクターについて。

ヒロインのアミラダ。悪魔の女の子でロリなのにふっくらとしたお胸。

明るくて自由奔放だけど、容姿を褒めれば照れて顔を赤くする…可愛いじゃないですか。

ただ、魔界でもモテモテなら求婚してくる魔族の奴らにも褒められたりするんじゃないのか?と思いましたけど。

それにオカルト研究部の夜原。この世界観で殺人はヤベーだろと思ったけど、エロいしOK。イラマチオしたい。

そしてシスター森崎!可愛い!豹変してぶっ飛んでる挿絵が見たかったです。1番最後に楽しそうにMCバトルしてる挿絵を見たときキュンとしてしまいました。

最後になんと言っても主人公の真一です。

実はわたくし、2次元の可愛い男性が大好きなのですが(NOT男の娘。16~30歳くらいの可愛い男性が好み。)、

真一のね、いつもしかめっ面な顔とかね、アミラダに迫られて顔を赤くしたりね、最後の挿絵でニコっと笑ってる表情とかね、良いね。ほっぺたちゅーしたい。朝勃ちチンポしゃぶりたいと思う訳ですよ~!





総括です。

著者はまだHIPHOP文化を理解していない節があります。

別に無理にHIPHOPを好きになれとは言いません。もう少し資料を掘ったり実際にラッパーに取材をするなどして勉強して頂きたい。

HIPHOP好きにとってはかなり鼻につく表現が満載でしたが、リリック・ライムに関しては良く書けていました。

しかし小節数、ライミング表現に関してはまだまだ改善の余地ありです。

主人公と女の子は可愛かったです。SEXしたい。




最初はボロカスに叩くために買ったこの小説、読んでみたらぼちぼち楽しんでしまいました。

俺も一人のAB BOYとして萌え×HIPHOPは待ちわびた展開ですからね。

可愛い女の子がラップをしている姿を読んで、胸にグッとくるものがありました。


今後HIPHOPを理解した人を制作協力に呼んだらよくなるんじゃないですかね。

そして巻数を重ねていっていつかはアニメ化。画面の中でライムを蹴り込む可愛い女の子。声優さんがラップをする主題歌のCDが発売され、アニメイベントでは声優陣によるフリースタイルサイファー…夢が広がるじゃないですか。

何も新たな可能性を持った芽を潰したくて批判している訳ではないのです。

HIPHOPを題材にした作品を電撃文庫からリリースするまでに至ったその発想と行動には称賛を贈らなければいけませんね。

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